試行錯誤と思考


あまりこう言うことは書きたくないのですが、最近目に余るので・・・。


登山では、過去に先輩方が行った試行錯誤のおかげで、チョッとずつでも、より良い方法が選択されてきました。
自分の知る限り、シットハーネスと併用せず、単品で使用出来るチェストハーネスの既製品は販売されていないと思います。
つまり、より簡易的なスリングを巻いただけの方法は、過去の教訓の上にないものと言えるものだと思います。
岩登りを嗜まれない方こそ、ちゃんとした既製品のシットハーネスを使いましょう。

また、物が上から下に移動し、急停止すれば、エネルギーがどこかにショックを与えます。物が人であれば、人に衝撃が来ることになります。それは、想像より大きな力で、人間の弱い胸郭が耐えられるモノではありません。ですから、どこかでエネルギーを吸収するシステムが必要になります。
伸びない細引きや、ラップコード、スリングはエネルギーを吸収してくれないので、鎖などにかけて安全を確保するには向いてません。
市販のショックアブソーバーを使った方が身のためですね。
我々のようなガイドは、クライミングロープを使って、エネルギーをコントロールしているんですけどね。

簡易チェストハーネスとダイニーマスリングでセルフビレイをとる方法が、流行っているようです。
色々な方法がありますが、ちゃんと内包されているリスクを理解して、その時々にあったリスク回避手段を選択したいものですね。



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